こんにちは、ワッショイ林です。
前回、チャッキラコという神奈川県三浦市の伝統行事をご紹介させていただきましたが、今回はホーランエンヤという、またまたカタカナのお祭りをご紹介したいと思います。
なぜかカタカナの名前だと「なんだろう?」って気になってしまいます(笑)
ホーランエンヤにキャッチコピーをつけるとしたら、
時代が息づく町の勇壮な伝統行事!という感じです。
それでは、さっそく詳しくご紹介したいと思います。
ホーランエンヤってどんなお祭り?
ホーランエンヤは、大分県豊後高田市の桂川一帯で毎年正月に行われる祭事です。
豊漁と航海の安全を祈願する行事で、大分県の選択無形民俗文化財、おおいた遺産にも選定されています。
ホーランエンヤは大分県だけじゃないんです
同様に「ホーランエンヤ」と呼ばれるお祭りは、島根県松江市、江津市、広島県尾道市でも行われています。
当日は、色鮮やかな大漁旗や五色の紙を付けた笹竹などで華やかに飾られた宝来船に「漕ぎ手」の若者、笛や太鼓を演奏する「囃子方(はやしかた)」、「踊り方」や、地元議員など関係者が乗り込み、豊後高田市の中心を流れる桂川右岸の玉津磯町から出発します。
はじめに下流の琴平宮(金毘羅宮)で餅を供えた後、旋回して上流の若宮八幡神社を目指し、「ホーランエンヤ、エンヤサノサッサ」のかけ声とともに上げ潮に乗って漕ぎ上がります。
宝来船からは紅白の祝い餅がまかれます。この餅を手にすると幸せが訪れるといわれ、観客はこぞって新春の福をつかみます。
旧市役所前に着くと再度、餅まきが行われます。旧暦の頃は元旦の行事でしたが、現在では満潮の時間を考慮して日時が決められています。
2011年1月9日に行われたホーランエンヤでは、俳優の哀川翔さんが特別ゲストとして宝来船に乗り込み、沿岸からの歓声に手を振ってこたえました。
2016年ホーランエンヤのスケジュールは?
2016年のホーランエンヤは1月10日(日)に開催されます。
出船は9:15頃(桂川えびす橋付近)です。9:25頃金毘羅堂に到着し、餅を供えます。
その後えびす橋、桂橋、御玉橋の方へ向かって川をジグザグに漕ぎ上がり、10:15頃、旧市役所前で餅まきを行います。最後に漕ぎ手集は若宮八幡へ参拝し、10:35頃行事終了となります。
どんな歴史があるの?
ホーランエンヤは江戸時代中期から始まったとされています。
江戸時代の頃、豊後高田市は島原藩の領地であり、島原藩やその大阪蔵屋敷へ年貢米を廻送船で運んでいました。
ホーランエンヤは、その航海の安全と豊漁を祈願する行事として始まったといわれています。「ホーランエンヤ」というかけ声および祭りの名は、「宝来栄弥」または「蓬莱へ、蓬莱へ」が変化したものだそうです。
ホーランエンヤの見どころは?
ホーランエンヤの見どころは、何と言っても華やかな飾りの宝来船と、勇ましい若者たちの晴れ姿です。
漕ぎ手の若者たちは厳寒の中、「締め込み」と呼ばれる、ふんどしのような装束で行事に挑みます。
途中、川岸の観客からお酒などのご祝儀が出されると、若者が川に飛び込み、泳いで受け取りに行きます。
寒さをものともしないその姿に、人々の間から大きな歓声がわき起こります。
見物のおすすめスポットは?
船の出発・到着点も、ご祝儀が出される場所も北岸なので、見物客の多くは北側に多く集まります。
宝来船そのものは南岸からも見ることはできますが、やはり漕ぎ手たちの勇壮な姿を見るには、北岸つまり市役所のある側からの見物がおすすめです。
交通アクセスは?
JR日豊本線「宇佐」駅よりバス約10分です。車の場合は、東九州自動車道「宇佐」ICより約20分です。
行事当日は、9:00~10:45の間、えびす橋(ホテル清照前)~桂橋~御玉橋まで交通規制がかかるので注意しましょう。
桂橋も車輌の通行はできません。駐車場は、旧市役所駐車場、昭和の町臨時駐車場(中央病院前)、中央商店街駐車場(商工会議所横)の3か所が使用できます。新庁舎駐車場には駐車できません。
まとめ
ホーランエンヤ(大分県豊後高田市)のお祭り情報
- 【開催場所】
〒879-0605 大分県豊後高田市御玉
豊後高田市桂川一帯 - 【地図】
- 【開催日程】
平成28年1月10日(日)9:15~
■出航 9:15 ~ 桂川(えびす橋付近)
■餅まき 10:15頃~(旧市役所前) - 【アクセス情報】
■駐車場
旧市役所駐車場(1月10日時点)
昭和の町臨時駐車場(中央病院前)
中央商店街駐車場(商工会議所横)
※新庁舎駐車場は他の行事のため駐車できません。 - 【公式サイト】
http://www.city.bungotakada.oita.jp/page/page_00555.html - 【お問い合わせ先】
豊後高田市商工観光課
電話番号:0978-22-3100
コメント